憧れの温泉旅館、星野リゾート界津軽に泊まってみた

こんにちは@LENS_BLOG_です。2017年も終わりに近づいてきて、すっかりと寒くなりました。今年は例年よりも気温が低く、早くも真冬の様相を呈しています。

寒くなるとやっぱり行きたくなるのが温泉。冷え切った身体を熱いお湯にどっぷり入れて、指先から身体の芯までジワジワと温まってくる感覚。つい「くー!気持ちいいーー!」と叫びたくなりますよねぇ。

そんな感覚を、ひときわ寒い今年の冬に存分に味わいたくて、先日星野リゾートの温泉ブランド「界 津軽」に行ってきました。これが控えめに行って最高の場所とスタッフだったので、興奮をそのままに記事にしたためたいと思います。

アクセス

飛行機の上から雪山が!この景色見えた瞬間「イエーイ!」って叫びそうになりました笑。

星野リゾート界津軽があるのは青森県南津軽郡。弘前駅からJR奥羽本線で約10分の場所にある大鰐温泉駅という場所にあります。僕らは星野リゾートの公式HPから、航空券付きのプランを予約。飛行機だと羽田空港から青森空港まで1時間くらいなんですね。一瞬で青森に着いたので驚きました。

電車で運賃箱があるのを初めて見たような気がします。

この日の天気は曇りときどき晴れときどき雪。12月半ばにも関わらずめっちゃ雪が積もっていてキレイな景色でした。地元のタクシー運ちゃんに聞いた話では、例年よりも1ヶ月早い雪だとのこと。やっぱり今年の冬は寒いんですね。

温泉街っぽく、駅の前に足湯がありました。なんだかほんわかしていて、良い雰囲気の街です。

電車の発着時間に合わせてホテルから送迎バスが出ているので安心です。

送迎バスの時間
・1便 15:10
・2便 16:10
・3便 16:50
・4便 17:00

駅から界津軽へは、送迎バスに乗ること10分ほど。山奥にあるのかなぁと思っていたら、意外とすぐ着きました。ちなみにもし送迎バスに希望の時間がなくても、タクシーですぐ行けるのでご安心を。

受付

ホテルの受付ってちょっと面倒くさいですよね。受付に並んで帳簿に名前と住所を書くのが、疲れた体には億劫です。

でも星野リゾート界津軽の場合は違いました。「いらっしゃいませ。界 津軽へようこそ!」ニコニコと愛想の良いスタッフの方が出迎えて下さり、先導された先は、ロビーのフッカフカで心地よいソファ。

加山又造氏による日本画がロビーの壁にどーんと描かれています。

くつろぎながら目の前にある日本画に心を奪われていると、果汁100%の美味しいリンゴジュースとともに宿帳が出てきていました。受付のスムーズさだけでもホスピタリティの高さを感じます。

空間作りがとっても素敵。どこを切り取ってもフォトジェニックです。

お部屋

和室と洋室、和洋室の3種類の部屋があります。洋室はついこないだリニューアルしたらしく、その美しさに魅了された僕らは迷うことなく洋室を選択しました。通されたのは最上階の5階。

扉を開けた瞬間、スタッフの方がいたにもかかわらず「うわっ!すげー!」とつい声が出てしまいました。美しい…そして広い。洋室なのに至る所に「和」の要素が散りばめられていて、ハイセンスな部屋です。広さは50㎡とかなり広い。夫婦二人で泊まるには広すぎる空間でした。

これは「こぎん刺し」という津軽の伝統工芸を投影するライト。スイッチをつけると天井にこぎん模様がパッと浮かび上がります。

スイッチを付けると、こんな感じで天井に写ります。

アメニティ類は一通り揃っています。一つ一つに「KAI」の文字が入っていて、ブランドへのこだわりを感じます。

お土産にと風呂敷が置いてありました。この鮮やかな色と模様がオシャレ。とっても気に入ったので両親へのお土産にすることにしました。

部屋にあったモニュメント。こちらもこぎん刺をモチーフにしてるんですかね。

館内施設もろもろ

館内を少しご紹介します。ここは部屋のある棟から、レストランや受付のある棟までの間の渡り廊下。両サイドに池があってかっこいいスペースです。

渡り廊下の間の踊り場スペースには、こぎん刺しの作家の作品が並んでいました。

渡り廊下から見たロビー。この日は寒かったので池が凍っていて、それもまたオツです。

トラベルライブラリー「浮舟」。ここには青森の特産品などが並んでいたり、こぎん刺の刺繍体験イベントをやっていました。

バーカウンター。コーヒーメーカーが置いてあって24時間使うことができます。どの空間もそうなんですが、外からの光が良い感じで入ってきて美しい…

やっぱり青森。色んな種類のリンゴが箱売りされてました。美味しそう…

温泉に続く廊下にはねぶたが飾られてます。フォトジェニックで写真撮りまくってしまいました笑。

温泉

さすがに大浴場は写真が撮れないので、ホームページから拝借。写真の通り、湯船にたくさんのりんごが浮かんでいるりんご風呂が特徴。なんともインスタジェニック。

実際に浴槽に入ってみると、温泉特有の匂いの中にりんごの甘酸っぱいフレッシュな香りが混ざり合って良い匂い。

お湯の温度は40度とちょっぴり低め。そのぶんゆっくりとお湯を楽しむことが出来ます。のぼせやすい人にとってはありがたい。露天風呂はありませんでしたが、その代わりスチームサウナが付いてます。

食事

食事は2階のレストランでとります。これが感動するほど美味しかったのです!グルメボキャブラリーが欠乏しているので写真メインで魅力を伝えていきますね。

まず本日のお品書きがこちら。お品書きがこんなに大きいのは初めてです笑。一目見てメッチャ品数が多いことが分かります。ワクワクが止まらない。

鮪と長芋のあられ和え。長芋のさくっとした食感と鮪の柔らかい食感が心地いい!ウニの甘さも追っかけてきて美味しいー。

続いて出てきたのが八寸。見た目にも素晴らしい。中でも変わった一品が、真ん中の小さいボール。これはフォアグラを干し柿で包んで揚げたものだそうで、面白い味がしました。

注文した飲み物はシードル。青森産のリンゴを使った炭酸のお酒です。

お椀物。中身の前に、お椀のデザインがカッコいいのでつい見とれて写真を撮りまくってしまいました。

蓋を開けるとこんな感じです。カボチャをすりおろして作られたスープに蟹がのってます。

お造りと天ぷら。お造りの真っ赤なマグロは天下の大間産。初めて口にした大間のマグロは、当然ながらメチャクチャ美味しかった!

面白かったのは、リンゴの天ぷら。さすがは青森、なんでもリンゴを絡めてきます。甘酸っぱさがちょうどよく、お口直し的な一品でした。

続いてお鍋。店員さんがかけているのはリンゴのすりおろしの入った出汁。ここでもリンゴが出くるんですね。驚きでした。

こちらが出来上がったところ。柔らかいお肉が、ほんのりと甘酸っぱい出汁と絡み合い、初めて口にしたような味。郷土料理なのか星野リゾートオリジナルなのかは分かりませんが、観光客の僕らにとっては青森っぽさ全開で嬉しかったです笑。

これもまたお椀が素敵だったので、お椀と料理それぞれ撮影。茄子と鶏そぼろの博多蒸しです。菜の花が敷いてあって、上にはちょんとトマト味噌のってます。星野リゾートオリジナルの一品だそうです。

最後はデザート。リンゴとパンをクリームで包んでグラタン状になっていて、そこにアイスと絡めて食べる一品。温かいリンゴの酸味と冷たいバニラアイスが絶妙なハーモニーとなって口の中で踊りだします。いやぁ美味しい!甘いもの好きの僕には嬉し過ぎる締めでした。

津軽三味線の音色に心奪われる

界津軽では、津軽三味線の全国チャンピオンに輝いたこともある渋谷幸平氏が、なんと毎晩ロビーで生演奏をしているそうです!毎晩!すごい!

30分ほどの時間、津軽三味線を聞いて癒されました。正直言って津軽三味線は吉田兄弟くらいしか知らないくらい縁がありませんでしたが、やはり生で聞くとその音色に心奪われます。また、手の動きが想像以上に激しい。手先をずっと見ていたら「腱鞘炎になりそう…」という謎の感想を持ちました。

演奏後、津軽三味線のことをもっと知ってほしいということで、稽古をつけてくれます。僕と嫁も初挑戦。童謡「さくら」の演奏で、めちゃくちゃ単純だったのに難して全然弾けずw改めて津軽三味線ってすごいなと思った次第です。

部屋に帰ってきたあと、二人でyoutubeで津軽三味線の全国大会を見まくってました笑

朝ご飯

最後に朝ご飯を紹介。こちらはバイキングではなく和定食でした。朝ご飯にもしっかりと献立があって嬉しい。

写真が逆光で残念なことになってますが、こちらは季節のジュース。スチューベンという黒ぶどうにリンゴを混ぜた一品。甘過ぎず酸っぱ過ぎずでとっても美味しいのです。

今回の旅に広角レンズを忘れてしまい、一枚で納めることが出来ませんでした。持ってくればよかったと後悔。

1枚目の写真の置くに鎮座しているのは大きなアジとかいて大鯵だそうです。肉厚でとっても美味しかった。2枚目の写真はホタテの貝の上に油揚げや野菜を載せて煮たもの。最後に玉子をのせてとじるんですが、写真を撮り忘れてしまいましたw。

食事をしているとき、スタッフの方が「今あの岩の影に狸がいます」と教えてくださいました。残念ながら僕らは見ることが出来なかったんですが、月1度くらいの頻度で目撃されているんだそうです。運がよければ見ることが出来るかも?

最後に

「星野リゾートは素晴らしいよ!」という話は色んな人からずっと聞いていて、今回は念願かなって初めて行くことが出来ました。期待はしていたものの、反面「本当にそんないいのかな」という気持ちもあって半信半疑な状態だったのですが、そんな不安は一歩入ってみたら吹き飛びました。

施設が充実していてご飯が美味しいのはもちろんのこと、スタッフの方々の気遣いが半端なく、完全にストレスフリーな滞在が出来ました。星野リゾートのリピート率は業界トップと言われておりますが、ご多分に漏れず僕もまた行ってみたいという気持ちが芽生えています。今度は加賀とかがいいかなーと妄想中。

星野リゾート界津軽、本当にオススメですのでぜひ訪れてみてください!

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プロフィール

Kenta Nakazato
平日は写真関連の企業に勤め、週末は写真を撮ってます。
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