独特の世界観。「Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.8D」の魅力を紹介します。

こんにちは。会社員をやりながら、週末にウェディングなどのカメラマンもやっているナカザトです。偶然、本ブログに行き着いた方はありがとうございます。インスタグラムtwitterで写真を公開していますので、もしよろしければフォローいただけたらとっても嬉しいです!

本日はブログ名にふさわしく、レンズのレビューをしたいと思います。そういえばLENSをブログ名につけておきながら、ほとんどレンズのレビューをしたことがありませんでしたw

今回ご紹介するのが、僕が普段最も使っているレンズである「Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.8D」。本ブログに貼っている写真の3分の1近くはこれを使って撮影(2017年5月現在)しています。ちなみにカメラはD600を使用。

いろんなレンズを使ってきた中で、自分のスタイルと一番良く合ったのがこいつなんです。ただこのレンズはフィルム時代の古いモデルで、生産終了になっているため中古しか手に入りません…まだ新古品も出回っている今のうちに、中古でもう一台買っておこうかと画策しています笑

現行のモデルとしては「AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G」というのが出ています。

ご覧の通り、amazonのマーケットプレイスにて、中古で3万円台とかなり手頃な価格で出回っています。レンズとしてはお手頃な値段なんじゃないでしょうか。

スペック

焦点距離:85mm
最短撮影距離:0.85m
最大絞り:f1.8
最小絞り:f16
絞り羽根:9枚
レンズ構成:6群6枚
大きさ:約71.5mm(最大径)×58.5mm(マウント基準面からレンズ先端まで)
質量:380g

注目ポイントは絞り羽根が9枚になっていることです。おかげできれいに丸ぼけが出るのが良いところ。

昔のモデルなのでもちろん手ぶれ補正などはありません。「不便だなー」と思ったんじゃないかと思いますが、f1.8まで絞れますので僕は気になったことがありません。なくても全然大丈夫です

最短撮影距離が0.85mなので、物撮りするにはちょっと厳しいです。カフェやレストランなどで写真撮る時は、かなりテーブルから離れる必要が出てきてしまいます。ここは要注意。

古き良きデザイン

レンズはもちろんスペックが大事です。ただ、自分が使ってて「心地良いなー」って思えることは、何よりも大切だと思います。「心地良い」には色んな要素があって、何がそう思わせるのは人それぞれ。

僕がこのレンズを気に入っている理由はたくさんあるんのですが、その一つがデザイン。今のレンズと違って鉄っぽいというか、無骨な感じがします。光を浴びるとテカテカに輝くところが、とっても好きです。

最近は少なくなった絞り環。僕はD600というデジタル一眼レフカメラで使うので、ぶっちゃけ絞り環を使うことは全くありませんw でも、単にデザインとしてかっこいいんですよね。

ちょっと写真が分かりづらいですが、レンズ部分の色がオレンジっぽい色をしています。最近のレンズは青っぽいので、光に当てると輝きがちょっと違います。

ねじ込み式のフード

レンズフードはねじ込み式なので、回してつけるタイプです。逆付けできないフードなのでちょっと不便だと思うかもしれませんが、そこまで大きなフードではないのでつけっぱなしでも全然気になりません!僕はずっとつけっぱなしにしています。

何より金属のレンズフードがカッコいいっす笑

レンズにフードをつけるとこんな感じ。ちょっと長くなますが、鞄に入るので普段はつけっぱなしにしてます。

めっちゃ軽い

ここからは作例を見せつつ、特徴を説明します。

こちらはクロアチアのドブロブニクで撮った写真。単焦点の中望遠レンズは旅行で使うには少し不便なのですが、軽いのでやっぱり持っていってしまいます。

それもそのはずで、重さはたったの380g。重いズームレンズなどに比べれば、この重さなんてへっちゃらです。

ボケがきれい

ボケ味はこのレンズ一番の魅力です。

85mmはポートレートレンズと呼ばれるだけあり、きれいに背景がボケます。絞り羽根が9枚ということもあり、ちゃんとした丸ぼけを見せてくれます

ちなみに85mmという焦点距離については、こちらの記事に書きました!記事中の写真は全て本レンズで撮った写真ですので、ぜひご覧になってください。

これはひたち海浜公園で撮ったネモフィラ。ネモフィラがイルミネーションのよう。

どこか懐かしい色合い

こちらの写真は撮って出しで、加工は一切していません。なんだか優しくて、どこか懐かしいような色合いなんですよね。青みがかっているというか。

人によって好き嫌い分かれるのかもしれませんが、僕はこの感じが好きです。

逆光には弱い&AFは早くない

ほめるだけではなく、少しネガティブなことも。

古いレンズなので、最新のものに比べると逆光性能は良くないです。逆光で撮影するとフレアやゴーストが出ますし、コントラストも弱まります。

また、オートフォーカスのスピードもお世辞にも早いとは言えません。動くものを撮るには適していないです。

スペックとして見れば、どちらも最新のレンズに比べて劣っている欠点。それを聞いて「やっぱ買うの辞めよ」という人もいるかもしれません。

でも持ち主からすると、それはそれで一つの味なんですよね。逆光は苦手だからちょっと角度変えて撮ろう、とか工夫する。

不便なところも含めて愛しい感じ。親バカ(?)と思われるかもですが笑

人を撮るのに最適

85mmはポートレートレンズと言われることは上にも書きました。このレンズもそのご多分に漏れず、人を撮るときに真価を発揮します。あんまりカリカリになりすぎない柔らかな出来上がりと、キレイなボケ味は人を被写体にするのに最適。

ちなみに自分は周りにモデルをやっている人などがいなくて、ちゃんとしたポートレートを撮ったことがないので、もし被写体担って頂ける方がいらっしゃったら教えて下さい

※この写真に写っているイケメンはmonographを運営する天才ブロガーのPITE.(@infoNumber333)氏

結婚式でも活躍

焦点距離が中望遠なので、結婚式でちょうど良いぐらいの広さを写すことができます。僕は友人の結婚式に行くとき必ずこのレンズは持っていくようしています。

このレンズを使うと、とってもボケるので主役の二人が引き立つんです。またF値も低いので、比較的暗い場面でもフラッシュを焚かずに明るく写せます。その場の雰囲気を壊さず、良い距離感で写真が撮れるので、結婚式に最適だと思ってます。

風景写真も全然いける

85mmで風景写真を撮るのはナンセンスと言われるかもしれません。人の目で見るよりも狭く写るので、もうちょっと広く撮りたいと思うかも。

でも、どこか懐かしい色合いをもつこのレンズを使えば、風景写真も楽しくなること請け合いです。ポートレートなどだけでなく、ぜひ風景写真でも使っていただきたい。

独特の世界観

このレンズは良くも悪くもクセがあります。ありのままの現実を写すというより、レンズを通してしか見ることの出来ない独特な世界観が写るという感じ。

悪く言えばムラがあるレンズ。でもだからこそ、ハマった時は本当に面白い絵を撮ることが出来ます。オールドレンズが好きな方やクセ玉が好きな人はハマること間違い無し。この感覚は持った人にしか分からないはずなので、単焦点レンズを探していたらぜひご検討ください!

今ならamazonで3万円以下という、とってもお手頃なレンズです!迷ったら買いで!

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プロフィール

Kenta Nakazato
平日は写真関連の企業に勤め、週末は写真を撮ってます。
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