広角と標準の良さを兼ね備えるレンズ、「AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G」をレビュー

こんにちは、最近ポートレート撮影にハマっている@LENS_BLOG_です。

僕が普段一番よく使っているレンズは85mmF1.8と50mmF1.4です。レンズとしての完成度はもちろん、画角が好きなんですね。特に85mmは独特の圧縮感がたまらなく気に入っていて、ポートレートだけでなく普段のスナップでも使い倒しています。

普段はその2本で問題ないのですが、旅行になると話は別です。海や山、美しい街並などを見るとどうしても広い範囲を写したいと思ってしまいます。そこで使用するのが広角レンズ。今回は僕が旅行で必ず持ち歩く28mmF1.8というレンズを紹介します。このレンズも大好きなんです。

スペック

焦点距離 28mm
絞り羽根数 7枚
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 1/4.6 倍
開放F値 F1.8
画角(35mm換算) 75 度
最大径x長さ 73×80.5 mm
重さ 330g
価格.com最安価 ¥69,405 (2017年9月現在)

まずはスペック。最大撮影倍率が1/4.6 倍なのでかなり「寄れるレンズ」です。寄れるとテーブルフォトでも使えますし、表現の幅が広がります。

また重さが330gと軽いので持ち歩くのに便利。そのため旅行にはピッタリのレンズなんです。軽いは正義です。

外見

僕はD600という小さめのフルサイズにくっつけておりまして、非常にちょうど良い大きさです。写真だけだとちょっと分かりづらいですが、短いし太くもないレンズなのでバッグにいれても気になりません。

価格.comのレビューなどを見ていると、軽いという点とボディの輝きという点で安っぽすぎるという声もありますが、僕としてはあまり気になりません。軽いので悪いことはないし、デザインも普通です。

側面には輝くNの文字。そうです、これぞニコンの技術の結晶、ナノクリスタルコート(ナノクリ)が施されている証です。ニコンユーザーではない方にとっては中二病みたいな名称なんのこっちゃって感じですが、公式ホームページにはこのように書いてあります。

「ナノクリスタルコート」は、ニコンが半導体露光装置の投影レンズに採用されたナノ粒子膜をカメラの交換レンズに応用した革命的な反射防止技術です。
従来のレベルを超えた反射防止効果を発揮してゴーストやフレアを大幅に低減し、クリアーな画像を実現。超広角から超望遠まで充実のラインナップで、撮影者の表現意図に応えています。

ニコン板などでは、ナノクリ=逆光に強いという意味で語られます。かつてナノクリは高いレンズの象徴のような存在でしたが、現在では比較的リーズナブルなラインでも揃っています。

フードは花形になっていまして、なかなかかっこいい。しかし僕の使い方が悪いのか、室内撮りでストロボなどを使っていると影を作ってしまったりするので注意必要です。構える角度によって発生するのだと思いますが…室内のイベントなどでは無茶な角度・体勢から撮らざるを得ないことも多いので、ストロボ炊く時はフード無しで撮影してます。

作例

写りは言葉で良いとか悪いとか言葉で言っていてもよくわからないので、作例をお見せして紹介できればと思います。カメラは全てD600です。

風景写真

最初は風景写真。沖縄で撮ってきた写真たちです。いかがでしょうか?色んな見方があるし好き嫌いはあるでしょうが、僕としてはコントラストがキツ過ぎず、良い解像感のあるこの写りがとっても好きです。

28mmというのは少し中途半端な距離でして、風景写真であれば24mmが使われることが多いです。ただ個人的にはダイナミックで非日常の世界観よりも、素朴な風景を残したいし、標準レンズっぽい使い方もしたいと思って悩んだ末に28mmを選択した背景があります。

逆光

逆光の写真が少なくて大変申し訳ないのですが、夕日の作例です。Lightroomで暗部を持ち上げています。逆光でもコントラストを維持出来るのはさすがナノクリといった感じ。僕の持っている他のオールドレンズだとこういう画は撮れません。

夜景

もちろん夜景もバッチリです。

ポートレート

ポートレートは最近撮り始めたので作例が少ない中での紹介です。背景を生かしながら人を入れるのに28mmはちょうどいい。二つとも、ストロボを使って人を照らしてます。

物など

インスタでよく見る、手にものを持って撮影した写真が好きです。28mmであれば適度に風景を入れることができるので最適。こういう構図を撮るために持ち出すということもあるくらいです笑

また、2枚目と3枚目を見て頂ければ分かる通り、ボケは比較的キレイです。丸ボケもしっかりしているので、本当に絞り羽根7枚なの!?と疑ってしまうくらい笑

イベント

28mmはイベントの場の雰囲気を撮るのにとっても良い焦点距離です。そのため結婚式の二次会には必ず連れて行っています。またこのレンズはAFスピードも早いので、どんな瞬間もミスなく撮影することが可能なんです。

総評

スペック、デザイン、作例とお見せしましたがいかがでしたでしょうか?僕個人的な意見としては、コストパフォーマンスが非常に良いレンズなので、28mmという画角が欲しいという方であれば絶対におすすめします!!

ニコンには他にも28mm F1.4というレンズがあるのですが、値段が20万円以上する上に重さも2倍近くあります。そのためプロフェッショナルとして仕事で使うという方、金銭的にも体力的にも自信があるという方、28mmという画角にこだわりがあるという方など意外は、28mm F1.8をオススメします!

一方で、レンズというより28mmという画角自体の難しさは少なからずあります。24mmほど広くはなく、35mmほど標準っぽくはない絶妙な距離。僕もその距離に馴染めず、最近まではあまり使っていませんでしたw

とはiPhoneのレンズはだいたい28mmらしいので、iPhoneの画角を参考にして頂けると分かりやすいです!僕もiPhoneでよく写真を撮影するようになって、なんだ意外と使いやすい距離じゃないかと思って使い始めた背景もあります笑

広角が欲しく、でもちゃんと背景をぼかしたいという贅沢な悩みを持つ方は、是非このレンズの購入しましょう!!

以上、レンズ購入に悩んでいる方の参考になったのであれば嬉しいです。ご質問などあればtwitterにDMやメンションなど下さいませ!宜しくお願いします〜。

シェアいただけたらうれしいです。

フォローいただけたら更にうれしいです。

プロフィール

Kenta Nakazato
平日は写真関連の企業に勤め、週末は写真を撮ってます。
詳細なプロフィールはこちら