カメラを片手にふらっと街に出かけて、散歩しながら心動いた瞬間を切り取っていく。ときどき見慣れた風景の中にもハッとするような美しい絵を見つけたりして、スナップの撮影はとっても楽しい。
一方で、頭の中に浮かんだイメージを元に最初から「こんな写真を撮りたい」と決意して写真を撮りに行くこともあります。ラフ画を書いたり、場所の下調べをしたり、モデルになる方の衣装を決めてきちんと準備して臨む。そういう「作品撮り」的な撮影も、すっごく楽しいんです。
今回のテーマは打ち上げ花火。花火って儚くて美しくて、見るとなんだか懐かしい気持ちになる、不思議なパワーを持った被写体ですよね。元会社の後輩のけーすけ(@saradaregend)とその彼女のことちゃん(@pokesupa_koto)に協力してもらい、浴衣×花火をテーマにした写真を撮ることにしました。
やってきたのは埼玉県松山市の高坂。ここで開催される「ひがしまつやま花火大会」で写真を撮ることを決めていました。写真を撮るにあたっていろんな花火大会を探したのですが、どう考えてもこの花火大会がベストでした。
理由としては次のようなものです。
2.人ゴミを避けることができる
3.田園風景と一緒に花火を撮ることができる
4.打ち上げ時間が比較的長い
見ていて2人のストーリーを想像させるような、映画の1シーンのような写真を撮りたいと思っていました。
稲穂が太陽に照らされて綺麗に輝く素敵な風景を目の当たりにして、「エモい!」を連発してはしゃぐ二人。
果物を軽トラで移動販売していたおっちゃんから、桃を買って齧り付きます。美味しかった。こういう出会いも田舎ならではの楽しみ。
猫じゃらしも光を浴びてきれいに輝いていました。
この日は空の雲がとっても印象的でした。眺めているだけでジブリの音楽が頭に流れてきます。
夕日も印象的で、ついポーズも決めたくなります。
竜の巣だ!父さんは嘘つきじゃなかったんだ!
夕日を見るとつい僕もジャンプしたくなります笑。photo by けーすけ
そんなこんなで遊びつつロケハンをしながらも、花火大会がようやく始まります。花火の写真が撮りたくてここまで来たのでした。
手を繋いで夜空に咲く花火を眺める1組の男女。
色とりどりに輝く美しい光と、太鼓のようなドンッという小気味の良い音を楽しむ。二人の世界を遮るものは何もない。
やがて男は決心したかのように彼女のもう一方の手を取り、向かい合う。
そして…
映画の1シーンのような、物語を感じれる3枚の写真を撮ることができました。これだけでもう撮れ高は十分です。
二人の表情も写したくなって、ストロボも2灯炊いてみました。
最後に花火を使ってちょっと遊びも。元気玉をイメージしました笑
気付けば琴ちゃんはイオナズンの使い手になっていましたw
今回協力してくれた、けーすけ(@saradaregend)とその彼女のことちゃん(@pokesupa_koto)の二人はそれぞれブログを運営しています。ブロガーカップルで二人とも写真好きっていいですよねぇ。
・けーすけが運営:webledge
・琴ちゃんが運営:ぽけっとすぱいす
ちなみに今回、この日のハイライトをtwitterにあげたら予想外に大きな反響が!1700弱のいいね、180弱のRTをいただいた(2018/8/28現在)。こんなにいいねやRTをいただけたのは初めてとっても嬉しかった!
昨日一日を振り返り。 pic.twitter.com/3h0nwyabX7
— 中里健太(Nakazato Kenta) (@LENS_BLOG_) 2018年8月26日
撮影機材
今回はD5と「AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8 ED VR Ⅱ」を使って撮影しました。やっぱり花火を撮るときには身動きがとれないことが多く、ズームレンズが大活躍します。
けっこうなお値段がするのでなかなか手が出せないレンズですが、もし望遠を探している人はぜひ!