【初心者必見】夏なので、花火大会で美しい写真を撮るための方法を紹介します。

こんにちは、@LENS_BLOG_です。

昨日はいたばし花火大会に行って参りました。この大会は約12,000発の花火が上がる、東京都内でも屈指の大きい花火大会です。今回はその写真を公開しつつ、花火大会を美しく撮る方法を書きます。

花火の写真って、初心者にとっては難しい印象ありませんか?僕も昔はそう思っていました。ところが、必要機材や注意事項さえ守れば花火は誰でも簡単に良い写真が撮れる初心者向けの被写体と言えます。センスの有無など関係なく、準備さえすればあとはボタンを押すだけの作業ゲーと化します。

【事前準備】必需品をそろえる

花火大会は下記の4つがあれば良い写真を撮ることができます。逆に言うとこれらがないと色々と工夫しなければいけないため心の余裕がなくなりますし、難易度も高くなります。

花火も撮影も両方楽しむためにも、出来れば全部用意していきましょう!

1.カメラ

カメラは一眼レフが理想です。画質的にきれいに撮れるということもありますし、後ほどお伝えするバルブ撮影ができるというのも大きいです。逆に言えば、バルブ撮影できるカメラや、ご自身で設定をいじれるカメラであれば一眼レフでなくてもOKです。

2.ズームレンズ

一眼レフをお使い野方は、単焦点レンズしか使わないという方もいるでしょう。何を隠そう、僕自身が普段は単焦点レンズしか使いません。普段の撮影であれば自分が動ければ構図を変えることができますが、花火大会では基本的に身動きがとれませんので、単焦点だけだと同じような写真を量産してしまいます。そのため、引きでも寄りでも撮れるズームレンズを持っていくのがよいかと。

3.三脚

花火をキレイに撮るためには三脚が必須です。花火は長時間露光を前提としているので、手持ちだとぶれてしまうのです。手振れ補正や、地面に置いたりなど色んなやり方で撮ることができないわけでもないですが、正直面倒くさいし無駄な労力ですw持っていくのはちょっと面倒くさくても、必ず三脚は持参するようにしましょう。

4.レリーズ

レリーズというのはシャッターを切るリモコンのことです。これは他の3つと比べてマストではありません。ただそんなに高いものでもないですし、あった方が断然撮影が楽です。レリーズがないと、一回一回カメラのシャッターを切らなければいけいないし手ぶれする可能性も増えます。この機会に買ってしまいましょう笑

【事前準備】 早めに場所とり

これは言わずもがなですね。花火大会の場所取りは早めにしましょう。良い写真が撮れるかどうかは、場所が全てといっても過言ではありません。とにかく花火を見やすい場所というのは当然ですが、それに加えて写真を撮る時は風上に位置取りすることが重要です。

なぜかというと単純で、風下にいると煙が花火を隠してしまうからです。肉眼だとそこまで気にならなかったりするのですが、写真にすると煙が仕上がりに大きく影響してきます。風下にいるともう、それだけでキレイな写真を撮れる可能性はぐっと下がってきます

風向きと、花火がどこから上がるかは事前に調べておきましょう。

また、場所とりをしたら、明るいうちにその場で撮影のシミュレーションをしておきましょう。三脚をどこに置くのか、レリーズの使い方、フォーカスの合わせ方など。普段三脚やレリーズなど使い慣れていない人は特に、暗い中で作業するのは失敗の原因になります。

また、花火大会はカメラの設定は基本全てマニュアルで撮る方が良いです。そういった意味でも明るいうちから一通り確認しておきましょう。

【設定】露出の設定方法

花火大会は鉄板の設定があります。とにかく最初はこれに沿ってやってみてください。

・ISO:100
・絞り:F16程度
・シャッタースピード:バルブ

もちろんレンズやカメラ、花火大会の連発数などによって多少変更が必要です。はじまって何枚か撮ってみて、明るいなと思ったら絞り(F値を上げる)、暗いなと思ったら絞りを開ける(F値を下げる)ようにすればOKです。

一眼レフで撮って後で補正するような方は、暗めに撮っておけば問題ないです。明る過ぎて白とびすると取り返しがつかないですが、暗めであればあとで修正がききますので。

シャッタースピードのバルブというのは聞き慣れない方もいるかもしれません。これはシャッタースピードを完全にマニュアルでとるという方法です。バルブで撮れば一発だけ花火をいれることもできれば、複数の花火を一画面に入れることもでき、自由自在です。自分の目でタイミングを決められるので、レリーズがあればバルブ推奨です

レリーズがなければバルブはやりずらいので、5秒とか10秒といった長時間のシャッタースピードにすればよいです。ただ、その場合は自分でシャッターを切るタイミングを決めれないので少し不便…

【撮影法】フォーカスはマニュアル

花火大会は離れて撮ることが多いですし、先ほど記載した通り絞って撮るのが普通です。そのためフォーカスはマニュアルで固定しておきましょう!

オートフォーカスのままだと毎回毎回カメラがフォーカスを合わせにいくので時間がかかりますし、かえって面倒くさいです。花火の場合はフォーカスは基本的に固定なので、オートフォーカスにする意味がないんです。

また、後ほど紹介する、フォーカスをあえて途中でずらすテクもマニュアルじゃないと出来ません。

【撮影法】ひたすら撮りまくる

準備が出来たら、後はひたすらシャッターを切るだけです。シャッターが開いている間に上がった花火が全て一枚の写真に入りますので、花火を一輪だけ入れたければシャッタースピードを早めればいいですし、たくさんの花火を一画面に入れたければ長めにシャッターを切れば良いです。ただ、あんまり欲張って長くし過ぎると花火が重なって真っ白になるので要注意。

花火大会はどのように花火が上がるか、読みづらいです。そのため良い写真を撮るためにはひたすら写真を撮りまくるのが一番です。奇跡の一枚を待つより、とにかく「ヘタな鉄砲数打ちゃあたる」式で撮りまくりましょう。写真を撮っている感覚というより、もはや作業をしている感覚になると思います笑。

シャッタースピードも長めにしてみたり、短めにしてみたりと色々と試してみるのがよいです。そのなかで、こうやって撮れば良い写真が撮れるなと分かってくるはずです。

よく、シャッターを切るタイミングはこの時が良いみたいな記事を見かけますが、ぶっちゃけ上手く撮れるかは運による部分も大きいので、とにかくたくさん撮ることが大事です。

【撮影法】ズームと広角を行き来

花火は引きでとっても寄りで撮っても、それぞれの面白さがあります。

ズームで撮れば画面一杯に広がる花火を楽しむことができます。逆に広角で撮れば、街並や人も一緒に写るのでストーリーが生まれます。どちらが良いというより、どちらもそれぞれの面白さがあるので、一回の撮影で色々試しておくのが良いでしょう。

先ほど、とにかく撮りまくるのだと書きました通り、寄りも引きもいろんなパターンでひたすら写真を撮りまくっておきましょう。たくさん撮らないことには奇跡の一枚は生まれません。

僕は一回の花火大会で300枚以上は撮ります。その中で使えそうな写真は30枚に満たなかったりします…

【撮影法】フィナーレは露出を下げて

花火大会のフィナーレ、スターマインは最も豪華できれいな瞬間です。ただ、スターマインはものすごい量の花火が上がるのでメチャクチャ明るくなります。

そのため、他の花火と同じ設定で撮ると明るくなり過ぎて白とびしてしまうこともしばしば。フィナーレになった時にはシャッターを早めに切ってしまうか、ISOを下げる、絞りを開くなどして露出を下げましょう。

スターマインはぜひキレイに撮りたいものですよね。意外と撮影は難しいので色々と試行錯誤してみましょう!

【テクニック】アーティスティックに撮る

ここまでで通常の撮影方法は一通り網羅できました。最後に、花火をちょっとアーティステックに撮るための方法をお伝えしましょう。といっても、特に難しいことはありません。

そのやり方とは、シャッターを切っている間にフォーカスをずらすというやり方です。シャッターを押した時には花火にフォーカスを合わせて撮っておいて、途中からフォーカスリングを回してぼやかします。そしてシャッターから手を離して撮影終了。

そうすると、くっきりした花火にぼやけた花火の光が重なって幻想的な光景が生まれます。これがなかなか面白い。

注意点としては、カメラを動かさないようにフォーカスリングをずらすこと。そうしないと手ぶれしてしまって花火がフニャつきます(それはそれで面白かったりしますが)。出来る限りそっとフォーカスを回しましょう。

最後に撮影した写真をご紹介

以上、花火大会を撮影するテクニックでした!いかがでしょうか?

最後に昨日僕がいたばし花火大会で撮影した写真を載せて終わりにしようと思います!今回は最後にご紹介した途中でフォーカスずらすやり方を多めで撮りました。ご参考にして頂けたら幸いです!

ただ今回、風下に位置取ってしまったため煙がすごいことに…そのため使える写真がかなり少ないw

 

うーん…煙が多くて本当に良い写真が少なかった…やっぱり位置が大切です。

今シーズン、もう一度くらい他の花火大会行ってリベンジしたいなと思ってます!

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プロフィール

Kenta Nakazato
平日は写真関連の企業に勤め、週末は写真を撮ってます。
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