【カメラ初心者向け】写真を上手く撮るための6つの心構え

こんにちは。写真を愛する@LENS_BLOG_です。

今、「どうやったら写真って上手くなるのかなぁ」と悩んでいる方は多いんじゃないでしょうか?

僕もその一人です。

カメラ市場は下火と言われますが、SNSやスマホの登場によって、「写真を楽しむ人」の数は年々増加してるように思います。僕は10年以上前から写真好きをやっているのですごく感じるのですが、特にここ2〜3年は写真を撮るのが好きという人が増えました。

それに伴って、写真をもっと上手くなりたい、楽しみたいという熱が高まってるように思います。僕はこのブログを最近(2017年3月)始めてから、友人や会社の方々に「カメラを買いたいんだけど何がいいかな?」「写真ってどうやったら上手くなる?」といった相談を多く頂くようになりました。

そんな訳で今回は僕なりに考えた、写真が上手くなるために必要な心構えを書いてみます!小手先のテクニックではなく、概念的なところ。

もちろん小手先のテクニックも大切なので、今後このブログで紹介していくつもりです!

カメラと写真を好きになる

個人的には、上手くなるためにはこれが最も大切なことだと思ってます。「好きこそものの上手なれ」という諺がある通り、好きだからこそ継続することができるし、好きだからこそ上手くなるためにどうすればいいかと試行錯誤します。

まず構図などのHow toを学ぶよりも先に、カメラや写真を好きになることで上手くなりたいという欲求を高めることが何より大切。

好きになるきっかけやは人それぞれ。他の人の撮ったきれいな写真を見て好きになる人もいれば、SNSの投稿にいいねがつくことで写真を好きになっていく人もいれば、お気に入りの何かをきれいに撮りたいというきっかけから写真が好きになる人もいます。

もしこの記事をお読みの方が一眼レフを持っていないのであれば、一眼レフを買ってしまうのがオススメ。どんなに安いものであっても、どんなに古いものであっても良くて、一眼であることが大切。

一眼レフは、デジカメやスマホと全く違います。持った時の重厚感やホールド感、シャッターを切った時の「パシャッ」という小気味良い音、ファインダー越しに景色を見る不思議な感覚、そしてトロけるようなボケ味。今まで一眼レフを触ったことがなければ、全く新しい世界が見えて、引き込まれること間違いなし。

僕の場合、好きなったきっかけは学生時代に遡ります。学生時代のバイト仲間でカメラが好きな人が何人かいて、その人たちの写真を見て「自分もこんな写真を撮ってみたい!」と思ったのが最初のきっかけ。そこからニコンのD40というデジタル一眼レフを買ったことで、一気に写真が面白くなりました。「こんなに違うものなのか!」と感動して、面白くて仕方なくて、夢中になってシャッターを切りまくった記憶があります。

最近では、インスタを見て世界中のフォトグラファーやインスタグラマーの写真を見ることで、さらに写真が好きになっています。この点は上手くなるための方法でもあるので、後ほど記載します。

好きになると、学びたいという欲求が強くなります。本やネットで学びますし、周りの人から吸収しますし、写真を撮りまくって試行錯誤する。そうすることで、どんどん写真が上手くなっていく。

人の写真を見る

 

Our last morning in Hawaii spent searching for Dolphins 🐬 photo by @mgardz

JACK MORRISさん(@doyoutravel)がシェアした投稿 –

「学ぶ」の語源は「真似ぶ」で、つまり真似するだという説があります。語源の真偽のほどは定かではありませんが、本質的にはすごく正しいと思います。

写真が上手くなりたいのであれば、とにかく色んな人の写真を見ることが大切。色んな人の写真を見て、どんな写真が好きなのか、逆に嫌いなのかを見分けましょう。その上で、好きな雰囲気の写真を撮るためにはどうやって撮ればいいのかを考えて実践していく。もしくは、好きな雰囲気の写真を撮る人に連絡がとれるのであれば、直接聞きましょう!

いまはインスタグラムを使えば、日本のみならず世界中のフォトグラファーの写真を見ることができ、つながることもできます。特に欧米では有名なフォトグラファーも、惜しみなく自分の写真を載せてポートフォリオ代わりにしていたりします。本職フォトグラファーのインスタアカウントとは逆に、インスタがきっかけでフォトグラファー的な人になったインスタグラマーと呼ばれる種類の人たちもいます。レベルの高い写真を見ることで刺激を受けて写真をさらに好きになりますし、真似しようと試行錯誤することで自分のレベルも上がっていくと思います。

僕もずインスタが大好きです。好きな写真を撮る人をたくさんフォローして、どうやったら近づけるのか日夜研究しています笑 僕の好きなインスタアカウントの一部をこちらの記事で紹介しました!ぜひ読んでみて下さいませ。

また写真展に行くのも刺激を受けるので良いです。僕は市橋織江さんという写真家の方が好きなので、何かイベントがある際には必ず足を運んでいます。

基礎を学ぶ

写真を好きになることと、人の写真を見るという2つが最も大切なことでした。ただ、やはり基礎は学ぶ必要があります。基本的な構図や光の捉え方、絞りとシャッタースピードの関係性など。基礎を学ばないと、車の免許を持たずに道路を走るのと同じ。

ただ、あまり最初に知識を詰め込みすぎるとかえって「写真って窮屈だな、なんか面倒くさいな」と思って写真がつまらなくなる可能性もあるので要注意。

特に構図なんかは特にそうなのですが、色んな理論があり過ぎてどれを使えばいいかよくわからんということになったりもします。様々な構図法があって、結局その場面場面にあった構図を選択する必要があるので、「結局センスかい!」とツッコミを入れたくなると思いますw少なくとも僕はそうでした。そのためいきなり全部を網羅的に学ぼうとするのではなく、自分にとって合うものだけを吸収すればいいんです。

「写真の教科書の隅から隅まで覚えて撮影に臨もう!」と思うのはとっても立派なのですが、それをやったら疲れちゃいますよね。

気楽に構えて、自分なりに楽しむのが一番です。写真を生計を立てる訳ではないのですから。(写真で生計を立てている人は、こんなブログを読んでいないでしょうから…w)

とはいえ、今度僕が意識している構図などはこのブログで紹介させて頂こうと思います!

引き算で考える

これは構図法に近いものがあるのですが、写真の根本的な考え方といって良い部分ですので記載。

写真は引き算」これは僕の考えた言葉ではなくて、先人たちが考えだした良い写真を撮るための鉄板ルールです。バスケで言えば左手は添えるだけみたいな感じでしょうか。写真を撮る人であれば誰でも知っている自明のルールであり、同時に実現するのがとっても難しいルールでもあります。

写真を撮る時はまず主役と脇役(脇役なしの場合もあるかもですが)を決めた上で、どこまでを画面に入れるかを決めるという順番になります。普通に考えたらそんなのは当たり前だし、「だったら主役以外をばっさり切れば引き算じゃないか、簡単じゃないか」と思うはず。ところが物事はそんなに簡単ではなくて、そもそも主役が何なのか、脇役が何なのかという出発点からして引き算で考えなければいけません。

それが写真の難しさです。目の前に広がっている景色と、その一部分を切り取る写真では、同じように見えて全然違うのです。

たとえば風景写真。綺麗な景色に感動したら、いま目に見えている光景全てを写しきりたいという気持ちがわきます。そうして広角レンズで全部撮ろうとしてシャッターを切る。その時は満足したのですが、後で見返してみると何だか面白くない、良い写真に思えない。こんな経験はないでしょうか?

それはご自身が見えた光景の中で、何に自分が一番感動していて、主役と脇役が何かを整理できていないことに起因しています。「写真は引き算」という言葉に込められているのは、目の前の光景で自分が何に感動していて、何を残したいのかをきちんと自問自答した上で、必要でないと判断したものを断捨離するという意味です。これは、写真を撮るときには常に念頭に置いておかなければいけないと思います。とにかくシンプルにシンプルに。

偉そうに言っていますが、僕は何枚写真をとっても迷いますし、全然上手くいきませんw一般論としてとらえて頂ければと。

広角やズームを使わない

今の時代、スマホから写真の世界に入っていく方が多いと思います。iPhoneをはじめ、スマホは誰でも撮りやすいように広角レンズがついています。これは何故かというと、目で見えるものが一通りファインダーの中に入る画角だからです。「あっ!この景色撮りたいな」と思って撮るとその通りの絵が出てくるので、その時は「よく撮れたなー」って感が出るんです。

ただ、広角レンズというのは何も考えずに撮ると、誰が撮っても同じような記念写真的な絵を量産してしまう危険をはらんでいます。広角ならではの表現を使わないと面白い写真にならない、なかなか難易度が高い代物。僕はいまだに広角を上手く使う事が出来ていませんw

同じようにして、ズームレンズも難易度が高いです。ズームレンズを使うと、広角側ばかり使っていたというケースをよく聞きます。大掃除しているのに、なかなか昔使っていたものを断捨離できないのと同じように、人は写真においても取捨選択が苦手です。ズームのように自分が動かないでも画角を変えられる便利なレンズを使ってしまうと、見たもの全部を写したいという欲望に勝てないんです…

ということで、「カメラを始めよう」「上手くなろう」と思う方は「単焦点」の「標準」レンズを買うことをお勧めします。「単焦点」というのはズームが出来ないレンズのことで、「標準」というのは35mm換算で50mm前後のレンズのことを言います。

不便だからこそ引き算をせざるを得なくなるし、写真を撮る際に頭と足を使うようになる。そうすると自然と上手くなっていくんですよね。上手くなってきてそろそろ次のステップにいきたいな、というタイミングまでズームや広角は我慢しましょうw

単焦点レンズの魅力については、以前のエントリーでも書きました。

無理せずカメラを続ける

僕自身の過去を振り返ってみると、一眼レフを買ってすぐの時はカメラが楽しくて楽しくてしょうがなかったです。カメラが作る絵がメチャクチャ新鮮で、何を撮っても今までのスマホとは全然違う。夢中になって何でもかんでも色んなものを撮りまくります。周囲の人に写真を見せると「写真上手いねぇ!」と言われ、さらにモチベーションが上がる。

でも不思議なもので、撮り続けていると「自分の撮る写真ってありきたりだなー」とか「自分の写真つまんないなー」と思う時期がやってきます。

いわゆる「飽き」がくるんですね。

そして、他の人の写真と比べて上手くならない自分に嫌気が差す。ここで辞めてしまってタンスの肥やしにしてしまうケースがとっても多い。僕も一時期そうでしたし、周りの人からもよくそう言った声を聞きます。

ここを乗り越えるのは、無理をしないっていうことだと思います。また一度なんとなく基礎を見返してみたり、人の写真を見るだけに専念する期間を作ってみたり。

絶対に上手くならなきゃって強迫観念にかられたり、他の人と自分を比べたりせずに、気楽に構えましょう。趣味なんですし、テキトーでいいのかなと笑。

そうやっていると、また撮りたいなって思う気持ちが再燃してくる…はずです。上手くなろう上手くなろうと思いすぎると疲れて飽きますので、無理せず長くカメラと付き合いましょう。人生長いもんですもんね。

最後に

いかがでしたでしょうか?今回はテクニックではなくて概念的なものに終止したので、消化不良の方がいらっしゃったかもしれません。ごめんなさい!

ただ僕としてはテクニックよりも心構えや、カメラや写真との付き合い方、スタンスのようなものが何より大切なのではないかと思ってます。

ここに書いたことがきっかけになって、写真を好きな人が増えたり、上手くなったという人が増えたり、タンスの肥やしになっているカメラが引っ張り出されたりしたら、こんなに嬉しいことはありません。

ではみなさま、楽しいフォトライフを!

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プロフィール

Kenta Nakazato
平日は写真関連の企業に勤め、週末は写真を撮ってます。
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