こんにちは、@LENS_BLOG_です。ポートレートの練習と作品作りのために、「100人ポートレート」という企画を立てて色んな人を撮影しています。
今回はスタジオ撮影の時にもモデルになって頂いていたkiri.yさん。まだまだ実績のない僕に協力して頂けるとっても貴重な方です。インスタで色んな写真をシェアされているので興味を持たれた方はフォローしてくださいませ!
撮影場所は豊洲。夜景ポートレートに初挑戦するべくやってまいりました。今回も撮影機材としてストロボとソフトボックスを持ち込んでの撮影。
18:05 まだまだ明るい
撮り始めたのは18:05頃。街灯がついていないのを見れば分かる通り、実は上の写真はまだ明るいです。ストロボを使ってアンダーで撮影することで、ストロボの光が当たっている場所だけ明るくなり、他が暗くなります。85mm、F2.0、ISO100、160分の1秒で撮影。
ストロボを使うと目で見るのと全く違う世界を作ることが出来るので面白いです。この写真では空が青くなっていますが、実際には曇天で空は灰色です。ストロボにオレンジフィルターを使って被写体の色温度を上げ、全体のホワイトバランスを下げまくることで背景を青くしています。これはカラーシフトという技で、フォトグラファーのIlkoさんの動画を見るととっても分かりやすいです。
ちなみに18:05頃の状況をiPhoneで撮るとこんな感じです。ニッシンのクリップオンストロボにソフトボックスをつけ、カメラの設定中の僕。こちらの方が現実の見た目に近いです笑。やっぱりストロボを使った世界と肉眼で見る世界が違いますよねー。
kiri.yさんは指示しなくてもどんどん良いポーズと表情を頂けます。慣れないストロボ撮影をしていて精神的に余裕のないカメラマン側としては、とっても助かります。また今回の衣装はカーキ色のワンピースで、撮りたかった写真の雰囲気や背景にぴったりでした。
18:20 マジックアワー
徐々に暗くなってきてあたりはマジックアワーに。2枚目は何とも儚げな表情が海や時間帯とマッチして良い雰囲気に。すこしピンボケてしまっていますがそれがむしろ好き。85mm、f2、25分の1秒、ISO1250で撮影してます。
上の2枚は空の色が自分好みだったので一旦ストロボを切って自然光で撮影しています。僕の大好きな色で撮ることが出来ました。
こちらは同じ時間ですがストロボで撮影。やはり自然光とは全く違って見えますね。どちらが良いというのではなく、違った良さがあります。
ちなみに今回撮影で使ったレンズは全て「Nikon Ai AF Nikkor 85mm F1.8D」です。広角レンズも持っていっていたのに、つい使うのを忘れてしまいましたw。85mmの魅力はこちらの記事で語っているのでぜひご覧下さい!
18:30 雨が降ってくる
急に雨が降ってきました。普通であれば撮影終了となるのかもしれませんが、雨の中のポートレートを撮りたいと思っていたので続行。kiri.yさんにはツラい思いをさせてしまいました。
その分、いつもと違う幻想的な写真を撮ることが出来ました。ストロボは見えてしまってますが後光が差してかっこいい。ストロボがもう一灯あるかレフ版があれば顔も明るく照らすことが出来たはずなので、次は持ち込みたい。
この時もっとも大変だったのは暗い中でのフォーカス合わせ。暗すぎてなかなか上手く機能してくれないため、街灯の下に入ってもらったりマニュアルフォーカスで撮るなど色々試してました。フォーカス用のライトか何かが必要だと今回痛感しました。
18:50 土砂降りになる
雨はどんどん強くなって嵐の様相を呈してきました。僕はずぶ濡れでお風呂上がりのような状況になり、モデルさんもびしょ濡れ。お互い過酷の状況の中撮影をしました。
場所を変えたり撮り方を変えたりと試行錯誤を繰り返した結果、ようやく自分なりに良いなと思える雨ポートレート写真が撮れました。
今回使用したストロボは1灯のみ。ストロボをバックライトとして使うと被写体がシルエットになってしまうため、横顔が一番綺麗ということに後で気付いたのです。2枚目はちょうど胸に手を当てるようなポーズになって、アー写のような写真がとれました。髪の長さや表情など、この場の空気に完璧にマッチしています。さすがです。
ここで撮っているとトラブル発生。ストロボがオーバーヒートして全然点灯しない状況にw。やはり強力な電池かバッテリーパックが必要だと痛感しました。ストロボのパワー不足もあるかも?
少し角度を変えたり立ち位置を変えたりするだけで、写真の色がダイナミックに変わるのはストロボならでは。一回の撮影で学ぶことがたくさんあり過ぎて、もう楽し過ぎます。
今回は初めて雨の中の夜景ポートレート撮影をしたので、たくさんの学びがありました。
- 雨ポートレートはめちゃくちゃ面白い
- バックライトでストロボを炊くと雨が写り込んでメチャ美しい
- ストロボ2灯かレフ版はあった方が撮影の幅が広がる
- バックライトのストロボは直当てでよさそう(ソフトボックスだと写ってしまう)
- ストロボのオレンジフィルターは超大切
- オーバーヒートさせない工夫が必要
- フォーカス合わせのためのライトが必要
- ポーズや立ち位置を少し変えるだけでも、反射する光の量が変わる
- 雨対策はしっかりとする
※今回の写真は全て下記のレンズで撮影。
自分も撮って欲しい、撮られても良いよという方は下記よりお気軽にお問い合わせ下さい。